インコの羽根は三層構造
インコの羽根は三層構造との考え方が一般的です。
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まず、主成分はケラチンというタンパク質です。
人間の髪の毛もケラチンです。
そして、三層構造の大枠の考え方として
・表皮側の上皮質の層、
・空気と共にケラチンの立体構造が生成されている層
・メラニン色素の顆粒が沈着している層
に分けられます。(呼称は色々あります)
さて、発色するためには光が必要です。
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そして、その光が私たちの目にどのように届くのか、が重要です。
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鳥の羽根に入ってきた光は、この三層を通って反射します。
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その反射の仕方で色の見え方が変わるのです。
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上から入った光は、メラニン色素の層で反射し色を伴って戻っていきます。
ルチノーは、メラニン色素がないためその黒色で光を吸収できず、反射した光がカロテノイド等の黄色を伴って見えます。
アルビノは、さらに上皮の黄色もないのですべての光を反射し合成された白となります。
また、食べ物由来のカロテノイド色素や各層の大きさ・重なり具合など様々な要因で色が決まります。
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ポイントは、三層構造の中に、色素以外のケラチンの立体構造の層を併せ持つという点です。
羽根はなぜ色褪せないの?
その秘密は、三層構造の中間に位置する
ケラチンの立体構造の層の「構造色」にありました。
構造色の特徴➀
構造色という色があるわけではなく、
ケラチンというタンパク質が複雑な
立体構造を構成することで特定の光を強く反射させ、
私たちがそれを色として認識します。
なので、光の角度や強さで
見え方が変わることがあります。
鳥の羽根がキラキラ見える光沢感は
そこからくるようです。
とりわけ構造色として、
青色が強く反射するそうです。
構造色の代表的な物として、
DVDやCDの盤面を
想像していただくとわかりやすいです
光の加減でキラキラしますね。
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DVDやCDのキラキラ・・回折格子
シャボン玉・・薄膜干渉
レーザー・・多層膜干渉
青空・・散乱
などなど
ちなみに、鳩のキラキラは薄膜干渉による構造色です
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構造色の特徴②
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構造色の大きな特徴としてもう一つ、
鳥飼さんなら心当たりがあると思いますが
「色褪せない」ということです。
色素と異なり、構造色で発色している
羽根は、色の沈着や劣化とは無縁です。
もちろんタンパク質の構造が壊れない限り・・ですが。
鳥の羽根は、
色素由来と構造色由来の重なり合いの美、
なのですね!
なお、この構造色はオウムにはないそうです
また、セキセイには元々原種に赤い色素がないので赤色セキセイはいません
インコ・オウムの中でも種類の差はさまざまですね
※ぜひこちらの記事もご覧ください→(赤目・ぶどう目・・アルビノ・ルチノーについて)
※また、こちらの動画の中にも羽根の発色について説明しています
![](https://www.inko-friends.com/wp-content/uploads/2023/07/bcb8a2967cc5a2d82d71aff4275af911.jpg)