インコは遊ぶことが大好きです!もはや遊びの天才です!
どんなものでも遊びの天才にかかれば、様々な工夫をしながら上手に遊びます。
ところで、「インコが遊ぶおもちゃ」って、どんなものがよいのでしょうか?
今回は、インコが遊ぶおもちゃについて、気になるポイントをまとめてみました。
1.安全性
最も重要なのは安全性です。おもちゃを与えたばかりに、悲しい思いをしない、させないためにも、十分配慮する必要があります。
事故・ケガのリスク
愛鳥が誤って飲み込んだり、ケガをしないように、毒性のない素材や部品を選びましょう。小さすぎる部品や鋭利な部分がないか、しっかり確認しましょう。また、こちらが想定しない遊び方をすることも少なくないので、とにかく遊んでいる時は目を離さないことが大切です。また、素材の劣化にも注意してください。
小鳥用を選ぶ
また、ショップでペット用のおもちゃとして販売されているものの多くは「犬用」「猫用」ですので、事故・ケガリスクを最小限にするためにも、極力「小鳥用」を選ぶことをおすすめします。
犬・猫などに比べ、身体の小さなインコは、あらゆる外的要因の影響が大きいため、犬・猫が大丈夫でもインコはアウト・・ということが否定できません。とくに、ディスカウント系のおもちゃの金属部分は亜鉛や鉛、銅など中毒性の高い素材が使われていることが多いので要注意です。また、金属に塗装がされている場合、その塗料がはがれやすく愛鳥が誤飲する可能性があり、やはり注意が必要です。インコはかじる生き物・・ということも意識しましょう。
発情リスク
なお、素材や形、おもちゃの動きによっては、愛鳥の発情対象となってしまう可能性もあります。必要以上に発情する「過発情」になるケースでは、使用を見合わせるなど対処が必要です。いずれにしても、安全性に迷ったら医師に相談しましょう。
ケージに入れすぎ注意
おもちゃの数は、適量にしましょう。ケージに入れすぎると、羽を伸ばすことができなくなったり、ケージ内の移動ができなくなって、かえってストレスになってしまいます。おもちゃを無理にケージに入れずに、放鳥時の遊び用のおもちゃとバランスよく愛鳥の楽しみを増やしてあげましょう。
最初は様子を見る(見させる)
おもちゃを、いきなりケージに入れるのはNGです。インコは警戒心が強いので、見慣れぬモノにはストレスマックスです。1週間くらい遠目に置いておいて、害がないことを理解してもらってから、ゆっくり近づけるようにしましょう。経験的には、警戒心はかなり個体差が大きいように思います・・(💦)
2.知的好奇心を刺激する
インコは賢いので遊びには知的な刺激が必要です。知的好奇心を刺激された愛鳥は、遊びを通して様々なことにチャレンジしながら学び、成長することで、多くのストレスから解放されることでしょう。
考えるおもちゃ
パズル型のおもちゃや、エサを隠すおもちゃを使うことで、エサを食べるにはどうしたらいいのか、考える楽しさを提供できます。賢い生き物であるインコは、考えることそのものが刺激になります。
音や鏡など視覚や聴覚に訴えるおもちゃ
また、自分の姿が映る鏡、ベルやビーズなどの音の出るしかけは、愛鳥が興味を持ちやすく、長時間楽しむことができます。
手作りおもちゃ
そして、既製品のおもちゃに限らず、厚紙や空き箱などでも、工夫次第で実に器用に楽しく遊んでくれます。インコは遊びの天才なのです。愛鳥とのおもちゃコミュニケーションに慣れてきたら、手作りおもちゃに挑戦するのもおすすめです。
3.噛むことができる素材
インコは嚙む習性があるので、かじれる素材のモノがあるととても喜びます。
噛むのは当たり前
木製やロープ素材のおもちゃを用意すると、ストレス解消やクチバシの健康にもつながります。間違っても、おもちゃを噛んで壊した愛鳥を叱る、なんてことはしないようにしましょう。噛むのは当たり前ですので、むしろおもちゃは壊される運命なのです。
硬さは様子を見て決める
なお、かじる強さは、種類や個体差によって全く異なるので、バルサなどのやわらかい素材から硬めの素材まで、少しずつ様子を見ながら愛鳥の好みの硬さを見定めるとよいです。
4.運動を促すデザイン
遊ぶことで自然と身体を動かすことにつながるデザインは、とくにパワーが有り余っている若鳥には効果的です。
インコが動くデザイン
ブランコやはしご、ステップ、バードバスなど、愛鳥が飛んだり、登ったり、入ったりできるおもちゃは運動不足を防ぎ、体力維持に役立ちます。
インコが動かすデザイン
ボールやゴーペンさんなど、おもちゃを動かすことで、愛鳥の運動やストレス発散につながるおもちゃもたくさんあります。比較的、放鳥時に遊ぶおもちゃになります。
5.インコ飼育 おすすめのおもちゃ あれこれ
上記1~4までのポイントを意識したうえで、おすすめのおもちゃを、個人的見解満載で系列別にご紹介します。
鏡のおもちゃ
一部が鏡のタイプ
鏡がついているおもちゃは、愛鳥の探求心を刺激すること間違いなしです。
コンパクトな鏡
鏡のおもちゃは据え付けタイプが多いので、放鳥時の遊びにはむしろ普通のコンパクトな鏡の方が重宝すると思います。
かじれるおもちゃ
バルサ材
やわらかくて扱いやすい小型のインコにうってつけの万能素材です。・・が、中型以上のインコではあっという間にボロボロにしちゃうかも。
かじれる止まり木
遊びと止まり木を兼ねたタイプ。ケージ内にひとつあると変化があって愛鳥もきっと嬉しいはず。
かじれる吊り下げタイプ
かじれる素材の吊り下げタイプも人気です。
天然木の止まり木
おもちゃ・・というよりケージ内マストアイテムです。天然木の風合いは健康志向そのものです。
コルク(のタイプ)
コルクを使ったおもちゃだけでなく、そのままでも、ちょっと工作しても遊べる万能素材。独特の噛み応えがクセになる??
ストローボール
天然素材を編んで作った、かじれるボールは、かじって、突っついて、蹴っ飛ばすのもグッド。
乾燥させたトウモロコシの皮
結んだり丸めてボールにしたり、飼い主のアイデア次第でいかようにも楽しめる天然素材です
空き箱/紙
多種多様の空き箱や紙は、かじるのはもちろん、無限の可能性を秘めたおもちゃです。
音が出るおもちゃ
ベル付の吊り下げタイプ
揺れるとチリンチリン鳴る鈴や、リンリンなるベルはインコ飼育の超定番アイテムですね。
※鈴は、愛鳥の舌が入りこみ切ってしまう恐れがあるので、ステンレス素材の「ベル」がおすすめです。
転がすタイプ
転がすと中の鈴がなるので、愛鳥もきっと興味津々です。
※なお、鈴本体に愛鳥の舌が触れない(鈴の中に舌が入らない)ことを確認しましょう。
アクティブおもちゃ
スタンダードな吊り下げタイプ
色や形が豊富で、選ぶ楽しみもあります。愛鳥が喜ぶかどうか飼い主の手腕が試される?超定番アイテムです。
ステップ・はしご
登ったり降りたり、インコは脚力が優れているので意外なほど上手に渡ってくれます。
バードバス・水浴びグッズ
水浴びは、お皿で十分な場合もありますが、野生では雨に直接あたって水浴びすることもあるくらい、水浴びが好きなインコは多いです。シャワーや専用バスタブがあると、愛鳥は大興奮かも!
ゴーペン
正式名称はゴーゴーペンギン。ペンギンに車輪がついた起き上がりこぼし式の、古くからある小鳥用のおもちゃです。二種類の色があります。
ペットボトルのキャップ
「キャップポイ」というワードが生まれるほど、一気にメジャーになったおもちゃ(?)です。色とりどりのキャプをポイポイする姿が、SNSでも飛び交ってますね。
のんびりおもちゃ
ブランコ
遊びはもちろん、休憩場所にもうってつけの人気アイテムです。
くるくるトイ
ケージや止まり木に取り付けて、くるくる回すのんびりアイテムです。
バードテント
おもちゃというより、休憩場所ですが・・ストレス解消グッズとして紹介します。
フォージング用おもちゃ
※フォージングとは・・エサ探し行動(採餌)のことです。エサを隠して疑似的に自然界に見立て、エサを探す行為を愛鳥に体感させます。探求心を刺激し、エサを食べられた時は達成感を誘引するので、賢いインコの知的好奇心を大きく刺激する「高度な遊び」、とも言えます。
観覧車タイプ
どこかに餌を忍ばせておくことで、クルクル回すとエサが見つかることを学習します。クルクル回す姿がとても可愛いです。ただ、想定通り遊んでくれないおもちゃの上位常連でもあります(笑)
フォージングトイあれこれ
フォージングトイはたくさんの種類があります。インコは賢いがゆえに、仕掛けをいったん覚えてしまうと探求心が弱まりますので、遊ばせ方も工夫が必要です。おやつの種類を変えたり、場所を変えたり・・
まつぼっくり
まつぼっくりのすき間にシード類を忍ばせて、愛鳥に探索させます。まつぼっくりの大きさにもよりますが、噛む力の強いインコだとそもそも一気に破壊してしまうので・・セキセイが推奨です。
知育おもちゃ
据え付けタイプ
据え付けタイプは、お留守番時の退屈しのぎにもってこいです。
放鳥時に飼い主と一緒に遊ぶタイプ
簡単なモノから複雑なモノまで飼い主と一緒に遊べば楽しさ倍増です。愛鳥の賢い姿を動画に撮ってSNS等でコミュニケーションを広げる飼い主さんも多いですね。
バードジム(アスレチック)
組み立てキット
キットのよいところは、工作に不慣れでも「自分の手作り」という充実感が味わえる点と、自分なりにカスタマイズする楽しみがある点ですね。
自作する
自作の一番楽しいのは、実は「どんなジムにしようか考えるている時」だったりします。想定通りに遊んでくれなくても「インコあるある」なので気にしない・・のが精神衛生上一番です(笑)
本記事は、インコのおもちゃについてまとめてみました。
どんなものでもおもちゃになってしまう、インコのおもちゃの世界は「沼」すぎてまだまだ紹介しきれませんので、今後も定期的に更新していきたいと思います。