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セキセイインコの種類

セキセイインコの原種は全体的に緑色をしていますが、品種改良が進み、今では様々な品種が生み出されています。主に、色彩による分類模様による分類に大別され、その組み合わせにより5,000種以上もの品種になると言われています(インコの種類はこちら)。また今では、体格のよい大型のジャンボセキセイインコ、羽毛の生え方に変化のある羽衣セキセイインコなども見られるようになりました。この記事では、セキセイインコの一般的な品種をご紹介します。

なお、並セキセイ、高級セキセイという分類もあります。この記事でご紹介する品種では、ノーマルセキセイ以外はすべて高級セキセイに属します。

セキセイインコの品種の呼び方

「イエローフェイスファローライラック」「オパーリングリーン」「イエローハルクイン」のように、模様と色彩組み合わせて呼称するのが一般的です。

セキセイインコの色彩による分類

■模様による分類のベースになるのが色彩による分類です。

グリーン系

グリーン系の例(オパーリングリーンとイエローハルクイン)

グリーン系は、顔とは羽は黄色がベース、尾は濃い青、体はライトグリーンです。(グリーン系は、ライトグリーンの他にダークグリーン、オリーブグリーンなどがあります)

ブルー系

ブルー系の例(オパーリンホワイトとホワイトパイド)

ブルー系は、グリーン系から黄色が抜けた品種です。顔と羽は白がベース、体はスカイブルーです。

(ブルー系は、スカイブルーの他にコバルトブルー、バイオレット、ライラック、モーブなどがあります)

イエローフェイス系

イエローフェイス系の例(イエローフェイスウイング)

顔、頭が黄色、お腹はブルー、背翼面は淡い黄色に黒い縞模様が入ります。レインボーが属します。

単色系

単色系(クレミノとアルビノ)
単色系(ルチノー)

色素を持たないのがアルビノ、上皮質に黄色い色素のみあるのがルチノー、それがクリーム色の場合クレミノ、これらの、色素の潜性遺伝種のことを「イノ(ino」と総称します。全身単色で赤目が特徴ですが、ルチノーは尾羽やチークパッチに白い部分があります。

 アルビノ albino/ルチノー lutino/クレミノ Creamino

赤目・アルビノ・ルチノーに関してはこちらの記事でまとめていますのでよろしければご覧ください。(→ 赤目・ぶどう目・・アルビノ・ルチノーについて)

セキセイインコの模様による分類

■色彩による分類をベースに、様々な模様の組み合わせがあります。

ノーマル

ノーマルバイオレットとノーマルグリーン

セキセイインコの原種に一番近い品種頭頂部から背中まで黒く濃い縞模様が特徴です。ノーマルセキセイインコ(並セキセイインコ)と呼ばれますが、実際ショップでは見かけることが少なく、意外と珍しい品種となっています。一般的にノーマルセキセイインコとは、色彩がグリーン系、ブルー系の2種を差します。

ノーマルグリーン「グリーンの体と黄色い羽」

ノーマルグリーン

全身はグリーン系の色彩(顔と羽は黄色がベース、尾は濃い青、体はライトグリーン)です。

ノーマルブルー「ブルーの体と白い羽」

ノーマルブルー

全身はブルー系の色彩(顔と羽は白がベース、体はスカイブルー)です。

ハルクイン

イエローハルクイン

胸とお腹が2色ではっきりわかれていて、背翼面に斑点が目立ちます。また、成鳥になってもイリスリング(白目部分)が現れず大きな黒目のままです。

ホワイトハルクイン
パステルホワイトハルクイン

体色を基にして、ホワイトハルクイン、イエローハルクイン、パステルホワイトハルクイン、パステルイエローハルクインと呼ばれます。白地にブルー系、頭が黄色で背中に斑紋が入る4色ハルクインと呼ばれる珍しい品種もいます。レセッシブ・パイド(潜性遺伝のパイド)とも呼ばれパイドと反対の色抜けになります。

オパーリン

頭から背中の黒い縞模様がV字型に消失しています。背翼面にもお腹の色が出ます。背翼面の色は黒と灰褐色、および体色の色彩そのものの色の三系統になります。

オパーリングリーン

オパーリングリーン

頭部が黄色で、グリーン系の色彩です。

オパーリンブルー

オパーリンブルー

頭部が白色で、ブルー系の色彩です。

ウイング

イエローウイング

頭の後ろから背中、翼の縞模様は、茶色、茶褐色、灰色の薄い色となり、翼の色と背中の色の対比がはっきりしています。翼は白か黄色、お腹はグリーン系(イエローウイング)かブルー系(ホワイトウイング)です。

パイド

パステルレインボーパイド
ホワイトパイド

パイドは「まだら」という意味です。原色の色と模様が不規則に抜けた品種です。お腹の上に原色(グリーン系・ブルー系)が残り、お腹の下に色抜けがあります。グリーン系の色抜けが黄色(グリーンパイド(イエローパイド))、ブルー系の色抜けが白(ホワイトパイド)です。ハルクインとは反対の色抜けになります。お腹の黄色が帯状に入るとバンドと呼ばれるパイドになります。

スパングル

スパングル(Spangle)の呼び名は、きらびやかなスパンコールからきているそうです。背翼面の羽毛がウロコのように細やかに縁取りされているように見える縞模様が特徴です。イエローフェイススパングル、イエロースパングル、ホワイトスパングルなどとさらに分類が分かれます。

(おまけ)スパングルの遺伝子が2つ重なると色素が大幅に抜けて白くなるので、真っ白な色彩で黒目となり、スパングルダブルファクターと呼ばれます。(後述のアルビノとは別です)

セルフ

スパングルブルーセルフ

パステルカラー、ウイング、スパングルで、背中や羽の縞模様が、体の色彩と同じになります。

レインボー

パステルレインボー

オパーリンの中で、イエローフェイスの背中や羽の縞模様が薄くなった品種です。さらに、ブルー系で全体的に淡い色合いの品種をパステルレインボーと呼びます。

ファロー

茶褐色の模様がある赤目の品種です。色素欠如があり全体的に淡い色合いになります。

ファローハルクインライラック

ルチノー

ルチノー

ルチノーは、全身黄色で赤目が特徴です。尾羽や風切り羽根は白っぽく、チークパッチも白いです。元々グリーン系の品種がメラニン色素を欠如させるイノ遺伝子を持つと、ルチノー(黄色)となります。なお、メラニン色素がないと紫外線が悪影響を及ぼすので、イノ系の品種はとくに直射日光には注意が必要です。

【関連記事】インコの種類 ルチノー特集

アルビノ

アルビノは、全身真っ白で赤目が特徴です。淡いブルーがかって見えることもあります。元々ブルー系の品種がメラニン色素を欠如させるイノ遺伝子を持つと、アルビノ(白色)となります。「ホワイトブラックアイ」という黒目のアルビノはとても希少種です。

クレミノ

クレミノは、全身がクリーム色で赤目が特徴です。

セキセイインコの体格・羽毛による分類

ジャンボセキセイインコ

左右がジャンボセキセイ

体長、頭が大きく、おでこの辺りが盛り上がっています。頬に黒くて丸い点や、チークパッチがあります。セキセイインコの体格の大きい鳥の交配を繰り返して大型化した品種です。色彩や柄はセキセイインコと基本的には同じ。胸の発達がよく羽毛が柔らかです。

芸ものセキセイインコ

羽衣(ハゴロモ)・・背中の小さな羽根が特徴
梵天(ボンテン)・・河童のような頭が特徴

羽毛の生え方に変化があり、その生え方によって呼び名が変わります。〔羽衣(はごろも)、梵天(ぼんてん)、巻毛(まきげ)など〕

※ジャンボ、芸ものセキセイインコは、模様分類、色彩分類すべての系統に存在するそうです。

【最後に】

インコたちの魅力が少しでお伝えできていれば幸いです!

なお、当ブログは十分内容を精査しておりますが、あくまで独自調査につき内容の齟齬や経年変化などが否定できないことをご了承くださいませ。

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