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飼育リスクあれこれ

どんなことにもリスクはつきものです。

予防するためには、まずはどんなリスクがあるのかを知ることが大切です。

そして、多くの場合悲しい経験が積み重なって現在に至ります。

悲しい思いをしないためにも、日頃から「リスク意識」をもって飼育に臨みたいですね。

いくつか書き留めておきたいと思います。

食べ物リスク1〔有名なもの〕

アボカド

ペルシンという成分が鳥類にとって猛毒最高レベルに危険です!!!!!

チョコレート

カフェイン、テオブロミンという成分が中枢神経や循環器系に作用して中毒を起こします。

ネギ類

長ネギ、玉ねぎ、にんにく、ニラなどの「ネギ類」は、多くのペットで血液のヘモグロビンに作用して中毒を起こします。一般的に鳥類というより「ペットに与えない方がよい」という見解です。

シュウ酸類

ほうれん草などの「シュウ酸類」はカルシウムの生成を阻害してしまいます。キャベツやブロッコリーもシュウ酸を含みますが、ほうれん草はその倍以上のため極力控えましょう。

※与えすぎがよくないという理解になりますが、例えばキャベツならいったい何グラムまで大丈夫?など、インコの個体差によるところが大きいため、与える場合は掛かりつけ医等にご相談いただくのがベストです。

観葉植物

多くの観葉植物はインコにとって有害です。放鳥時に遊び感覚で(お腹がすいて?)葉や茎をカジカジ・・これが大変危険です!

ポトス・モンステラ・セローム・スパティフィラム・アンスリウム・カラジウム等のサトイモ科クリスマスローズ・クレマチス・フクジュソウ等のキンポウゲ科、その他、ポインセチア・アイビー・シクラメン・ベゴニア・カポック・カロライナジャスミンなどメジャーな観葉植物が多く該当します。

また、ヒガンバナ科のスイセン、キジカクシ科のヒヤシンス、ユリ科のチューリップも避けた方がよい品種です。
毒性や症状はそれぞれ異なるため対応もそれぞれとなりますので万が一食べてしまった場合は、病院をすぐに受診して品種を伝えましょう。

アロエ、ドラセナ、サンスペリア・パキラは、安全とも危険とも様々報告がある品種です。個人的にはグレーゾーンの品種と位置づけています。アロエ、ドラセナは重篤にはならないが症状は出る・・という報告もあり、サンスペリアはヒヤシンスと同じキジカクシ科、パキラはカポックと同じアオイ科なので、安全と言い切るには個人的には心配です。

※比較的安全とされる知名度の高い観葉植物としては、コーヒーの木、シダ類、竹類(シュロチク等)辺りとなりますが、安全な物でも食べ過ぎれば下痢になりますし、植物や土に含まれる様々な外的要因(残留農薬や化学肥料等)に対しても身体の小さなインコは影響を受けますので、リスクという意味では観葉植物との日常的な同居は極力避けた方がよいと考えます。

→インコ飼育の観葉植物リスクの動画版はこちら!

食べ物リスク2〔意外?なもの〕

バラ科類の種

りんごなどのバラ科の「種」は体内でシアン化合物という毒に変化する物質が多く含まれるため中毒を起こします。※その他サクランボ、桃、スモモ、梨、プラム、梅、アンズ、ビワなど

「種」がリスクです!

「種」以外の果肉は問題ないという見解が一般的ですが、種が紛れ込むリスクはあります。

なお、種自体のリスクに関して、厳密には食べる量や乾燥状態などで影響度が異なるようですが、リスクには違いありませんのでやはり避けた方がよいです。

匂いのリスク〔吸い込み系〕

フッ素樹脂(テフロン)加工のフライパンの空焚き

フライパンの空焚きで発生する有毒ガスによって命を落とすインコの事故が少なからず報告されているそうです。その原因は、フッ素樹脂(テフロン)加工です。連続加熱の状態で260度を超えると、そのフッ素樹脂コーティングの劣化が始まり、350度以上で有毒ガスが発生すると言われています。(人間でも発熱など中毒症状が出る人もいるようですが、インコにとっては危険極まりない猛毒です)

水がフライパンの表面を転がる(ライデンフロスト効果が起きる)温度が160度~300度とされていますので、目安として、この状態はかなり危険です!

愛鳥を同じ空間に置かないこと、換気をよくすること、そもそもフッ素樹脂加工していないフライパンを使うなどの対策がポイントです。

■テフロン=アメリカのデュポン社のフッ素樹脂加工の登録商標

香料

SNSでも話題になりましたが、アロマデュフューザー等を原因とする香水の吸引による痛ましい事故も少なくありません。人間でもむせ返るような香料成分の刺激はインコの呼吸器へ大きなダメージとなり死と隣り合わせであることを意識しましょう。

クエン酸

レアケースとは思いますが、加湿器の洗浄にクエン酸を推奨しているメーカーがありますが、そのクエン酸成分が加湿器に残っていて、部屋中に拡散した結果、インコの吸入事故につながるケースもあります。香料と同様でインコにとっては刺激が強く重篤な中毒症状を起こしてしまいます。

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