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ペット税は・・あり?なし?

愛鳥たちのご飯を購入した際、ふと思ったのが・・なんで消費税が8%じゃ無いんだろう?ということです。日本の消費税率は10%ですが、食料品に限っては軽減税率の8%です。ならば、愛鳥たちのご飯も8%にしてほしいところですが、残念ながら10%です。ペットも家族という立場としては何とも切ない現実ですが、軽減税率はあくまで人間の食べ物が対象なのだそうです。

ペットも家族!

財務省のHPによると、「税金とは、年金・医療などの社会保障・福祉や、水道、道路などの社会資本整備、教育、警察、防衛といった公的サービスを運営するための費用を賄うものです。 みんなが互いに支え合い、共によりよい社会を作っていくため、この費用を広く公平に分かち合うことが必要です。」とのことです。

ペットも家族なのだから、税金を元手にして、よりよいアニマルウェルフェアな世の中になっていかないかな?と思うのはごく自然ですよね。調べてみたら、過去に犬税なるものがあったことがわかりましたのでご紹介します。ちなみに、鳥税は見つかりませんでした。

犬税とは

飼い犬が急増した明治時代に、多発する狂犬病対策として犬税が導入され、その後、フンの清掃・環境美化などを目的としながら、1982年(昭和52年)に廃止されるまで、最大で2,686の自治体で導入されていたそうです。最後に廃止になったのは長野県東筑摩郡四賀村で、一頭当たり 300円/年で約15万円の税収入があったそうです。

ペット税・・外国では?

ドイツ、オーストリア、オランダ、チェコ、スイス、フィンランドなどが導入しているそうです。主な目的は、フンの清掃ですが、一方で無責任な飼い方をしないように牽制する意図もあるそうです。ドイツでは年間1万円以上になります。これは、効果ありそうですね~・・

ペット税の導入の動きはあるの?

2008年には、自民党内の動物愛護管理推進議員連盟の中で議論する動きがあったようです。


2010年には、東京都町田市で「ペット税導入に対し慎重な検討を求める意見書」が国に対し提出されました。「ペット税導入を検討するにあたっては、ペット動物飼育に関する「国としての基本理念」を示すとともに、ペット税導入の必要性の有無を慎重に検討することを強く求めるものである」だそうです。


2014年には、大阪府泉佐野市で、路上に放置される飼い犬のふん対策費用として、飼い主から一律に徴収する「犬税」の導入を目指しました。1頭あたり年間2千円を徴収する構想案を検討委に提示。年間1千万円程度の税収を想定。ただし、導入経費の方が高くなってしまうことと負担者の公平性に懸念があり断念・・とのことです。

・・・少なからず、動きがあるんですね。実現してませんけど。

ペット税はあり?なし?

今、犬、猫、小鳥の飼育数を合わせると、1,500万以上にもなります。すごい!(→参考:インコ飼育人気)

これは15歳未満の子どもの数より多くなっているんです。もちろん、少子化に歯止めをかけなければ、世の中のあらゆるシステムが回らなくなってしまい、ペット飼育どころではなくなってしまいますが、これだけの大きな存在になっているペットたちとのよりよい共生を考えたときに、税金の使いみちとして、非常に重要な局面に来ている気がします。

⇒言い換えると、ペット税の導入です。公平性の側面では、ペットと暮らしたいと思う人が受益者としての負担となるのは、初めの段階では避けて通れないと思います。ペット先進国の事例も踏まえながら、ペットも飼い主もペットを勝って飼っていない人もWINWINWINになる使い方をしてくれるなら、一定のペット税はありなんじゃないかなあと思います。


動物保愛護管理法の改正の経過などを考えると、どうしても愛玩動物の法整備は後手にまわっている感が否めません。ゆえにペット飼育の環境が整わない・・の悪循環。ここには、現実問題としとてあらゆる環境整備にはお金がかかることがその足かせになっていることが明白です。ゆえに、ペット税制導入のインパクトは大きく、愛玩動物たちの立場を飛躍的に向上させることになるはずです。アニマルウェルフェアな日本の実現に向けた極めて現実的な突破口になるような気がしてなりません。もうペット後進国とは言わせない・・・なんてね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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