黒い羽がなかなか抜けない
■診察れもん:5月6日
体重維持オーケー36.4g。
そのう、糞ともに細長い菌が結構いる。抗生物質は種類を変える。そのせいか元気一杯には見えない。要安静。羽は引き続ききれいでよかった。軸が黒いのは、前からある一本だけになった。増えていないのでこのまま治るといいな。
■診察れもん:5月20日
そのうはいまいち。抗生物質さらに変える。
羽はきれいだが、例の一本はまだ残っている。
インターフェロン継続。
一進一体
■診察れもん:6月3日
そのうもきれいになった。抗生物質はお休み。くしゃみ用に漢方薬。
ちょとお腹がむっちりになってきた。(36.1g)
羽は、きれいに生えてきている。ただし、まだ黒い一本がそのまま・・・
■診察れもん:7月2日
鼻もきれい、鼻水もなし。そのう、糞もきれいなまま。よかった。
ただ、プラケース内の糞は緑色なので経過を見ること。おそらく病院までのドライブで緊張したのだと思われるとのこと。
羽は、まだ黒いのが一本残っている・・しつこい。
漢方とインターフェロン、ビタミンを処方。
■診察れもん:8月5日
まだ黒い一本が残っている。先生いわく、おそらくPBFD検査しても問題ないと思うとのこと。そう言ってもらえて嬉しさ半分と不安が半分、勇気がなくその場はやめておいた。
そのう、糞ともに良好。爪切りもしてもらった。
インターフェロンはもちろん継続。家でのネクトンbio(ビタミン)忘れず。
■診察れもん:9月3日
鼻づまりっぽいのでちゃんと抗生物質で治す。
糞は菌が少しいるが問題ない。
まだ黒い羽が抜けないので検査は次回以降とした。
検査して確かめたい、でもまた陽性だとショックが大きすぎる。こんなに元気なのに。勇気がほしい。
■診察れもん:9月28日
そのうも糞もOK。鼻水もなし。
あとはしぶとい黒い羽だけ・・まだ抜けない。
本当にしぶとい、まりんお願い・・・
気がつけばもう一年、また同じ季節になっていました。
黒い羽が抜けた!いよいよ再検査
■診察れもん:10月22日
ようやく、ようやく黒い羽が抜けた!
覚悟を決めてDNA検査を実施。あとは天命を待つのみ。
当時の帰り道、
まりんの顔が浮かび、
家族の顔が浮かび、
そして助手席のプラケースからこちらを見るれもんの顔
「ダイジョウブ、シンパイナイヨ」
そんな自信満々のれもんがそこにはいました・・
セキセイれもんPBFD「陰転」!
■診察れもん:11月11日
先生が笑顔で現れたので、その時点で確信しました。
しっかり検査結果の「陰性」を確認しました。キャリア(発症していないだけで感染している状態)の疑いもないとのこと。
万歳!
あとは嬉しすぎて何をどうしたのか、どうやってれもんと帰路に着いたのかよく覚えていません・・とにかく、改めてれもんの強い生命力に感謝し、虹の橋のまりんに手を合わせて報告しました。れもんも、難病を克服した自分の姿を見せたい様子でした。
我が家の 1年1か月のPBFD闘病生活はここに終結しました。結果的に、れもんの場合は初期の症状が最もひどかったことになります。病院の受診が一日遅れていたらたぶん難しかったと思います。そういう意味ではまりんには本当に申し訳ないことをしてしまいました。
今でこそ書くことができますが、当時の私なりの調査では、PBFDにかかったあとに回復したというケースを発見できませんでしたし、先生も安易に希望を持たせるようなことはおっしゃらなかったので・・羽が全部抜けたれもんを想像して何度も目頭が熱くなりました。実際に今も闘病されているインコや飼い主さんがいると思うと応援しないなんてできません。れもんのようにきっと回復できると信じて治療にあたっていただきたいと思います。日々の気の遠くなるような感染拡大対策や湯水のように出る費用負担も含めたPBFD治療の大変さを、いくばくかでも知っているからこそのエールです。