今回も前回に続き、一般社団法人ペットフード協会さんが毎年実態調査を公開している資料を参考にさせていただきました。(前回の記事はこちら)
平成25年(2013年)→令和5年(2023年)の変化がこちらです。
★記事の内容を動画にしてありますので、あわせてご覧ください!★
ペット飼育の10年間の推移 2023年データ
この10年で、なんと飼育世帯数は約580万世帯も減少していました・・ペットブームという噂とは裏腹な結果となり驚きです(汗)。なお、一般社団法人ペットフード協会さんが使用する推計方法が2021年に改定されていますので単純比較はできない旨ご了承ください。
2013年から2023年の変化(推計含む)
●日本の人口※➀ 1億2,575万人→1億2,144万人(▲431万人)
●日本の世帯※② 5,459万世帯→5,849万世帯(+390万世帯)
●ペット飼育世帯※③ 2,527万世帯→1,947万世帯(▲580万世帯)
●ペット複数飼育世帯※④ 627万世帯→397万世帯(▲230万世帯)
ということになります。ペットブームと言いつつも、実は飼育世帯数はかなり減少していることがわかりました。
(補足)どうやら、ペット業界の主要企業の総売り上げは右肩上がりで2019年の約2,200億円から約3,000億円にまで増加したそうです。この短期間で1.3倍にもなれば、たしかに「ブームきてる!」ってなりますね。ただ、原料の高騰などで利益自体は2021年から減少傾向だそうで、順風満帆ということではないようです。また、ペット販売業者は同様に2021年で頭打ちで(2万2000くらい)、保管業(ペットホテルなど)が伸びているそうです。今後は、時流に乗れる業者と二極化していく可能性があるそうです。ビジネスの側面からみると、ペット業界は楽観できないみたいです。(どんな業界も同じですけど)
※➀人口は総務省の人口推計より(外国人を除く日本人の人口)
※②世帯数は総務省の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」より(外国人を除く世帯数・施設など一般世帯以外も含む)
※③日本ペットフード協会さんの5万人の調査データから推計
※④飼育割合の100%を超えた分を全世帯へ掛けて算出
さて、我らが小鳥飼育はどうなっているでしょうか?
嬉しいことにランキングは 8位から6位へアップしています!!!やったー!!
あれ?でも飼育世帯は減ってる・・・
2013年から2023年の小鳥飼育世帯の変化
●小鳥飼育世帯 約92.8万世帯→約81.8万世帯(▲10万)・・・減ってる・・
そうなんです、これは小鳥に限ったことではなくて、犬も金魚も熱帯魚もウサギも減少してるんです。
一方、猫や海水魚、フェレットなどは増えています。2023年では集計するペットが増えていることや、近年の爬虫類人気も影響しているようです。
犬、猫の飼育頭数は?(2023年調査より)
●犬の飼育頭数は約6,844千頭。昨年から世帯飼育率が0.6pt下がった結果、約200千頭減。
●猫の飼育頭数は約9,069千頭。例年通り、横ばいの結果。
という記述がありました。やはり犬減少、猫増加の傾向は変わらないようです。
ちなみに、猫の頭数がかなり多く見えるのは、複数飼育率が高いからです。犬1.29頭に対し、猫1.78頭です。
小鳥の飼育数は?
さて、小鳥の飼育数ってどこを探してもデータがありません(探し方が悪いのかな?)
なので、ペットフード協会さんのデータを活用して、あすなろ的推計をしてみました。(犬と猫の世帯あたり飼育数を参考に・・)
●2013年・・・世帯当たり:1.29羽なら119.7万羽/1.78羽なら165.2万羽
●2023年・・・世帯当たり:1.29羽なら105.6万羽/1.78羽なら145.7万羽
ざっくり言うと130万羽くらいの飼育数なのでは・・となりました。なるほど~。
今15歳未満の子どもの人口が減少を続け、ついに1,500万人になってしまったそうです。
犬、猫、小鳥の合計はなんと1,720万!
これはスゴいことです。
子どもの人数に反比例しているのは、わかる気がします。
やっぱりペットも家族ですからね~!!
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