「帰宅拒否」は、インコ放鳥時における最大の歴史的課題・・かもしれません。
ケージに帰ってくれない・・さあ困った!は愛鳥家の誰もが経験している難問だと思います。
●出かける前に軽い気持ちで放鳥した後、インコの帰宅拒否にあい約束に遅刻。
●放鳥時間が長くなって、うっかり居眠りしてハッとする。(事故のリスク)
行動には必ず理由がある(行動学)ということですので、帰宅拒否には何らかの理由があるのは明らかです・・が、おそらくその理由はひとつではなく、しかも毎回異なるような気がします。
言葉が通じればよいのですが、そうもいきません。千差万別の理由に対処できるのでしょうか・・・専門書にはなんて書いてあるのだろう?
・・専門書にある代表的なアドバイスはこちら
アドバイス➀「時間を決めてあまり長い時間外に出さないこと」
→うーん・・そもそも、放鳥時間を一定に決めたいけど、帰宅拒否にあって、それが決められない状況になったから困っているのであって、ニワトリが先か卵が先かみたいなことになってますぅ。
アドバイス②「外の方が快適と感じるとケージに戻らなくなるのでケージの中の方が楽しい場所だと思ってもらう」
→わわわ・・放鳥時は一緒に楽しく遊びたいから矛盾ですぅ・・
・・☆■★□・・
というわけで(どういうわけ?)我が家の場合、帰宅拒否問題に関して、愛鳥が帰宅拒否しなくなるという解決にはいたっていません。
ただ、帰宅拒否しても(されても)、お互いにストレスにならないようにこのようにしています。
【我が家の放鳥時ルール】
➀「放鳥のあとに予定を入れない」(予定がないタイミングで放鳥する)
②「放鳥時のおやつは極力限定する(あげない)」
③「ながら放鳥をしない」
この3つでなんとかなっています。もちろん、愛鳥のご機嫌次第なのは言うまでもありませんが、このことで、帰宅拒否で、飼い主的なストレスはほとんど感じなくなりました。
まず、「予定がないタイミングで放鳥する」ことで、大幅に時間的ストレスが緩和できています。もちろん、これだと放鳥時間(時刻)が定まらないことと、やはり夕方や夜になるケースが多くなるため、共感できない方も少なくないと思います。あくまで我が家のケースということでご了承ください。(→平日は夕方~夜の一回、土日は日中と夜の二回が多いです)
そして、放鳥時にあまり満腹にならないようにする(ご飯はケージ内にセット)ことで、帰宅しやすくさせます。ただ、インコのご飯は少量を複数回・・というセオリーが一般的ですので、うまくタイミングを合わせる必要があります。(また、ご飯を与えるタイミング(時刻)を限定している場合や、そもそもケージに食べ物を入れない飼育方法をとっていらっしゃる飼い主さんにはあてはまりません。)
そして、放鳥は愛鳥にとって特別な時間だと思いますので、「ながら放鳥はしない」すなわち「しっかりコミュニケーションをとる」ことを意識しています。このことで、帰宅拒否の理由がなんとなくわかるときがあります。要するに、愛鳥が何を考えているのかを把握しやすくなる=対策が取りやすくなるということです。
【ご注意】これは、帰宅拒否させない放鳥の紹介ではなく、あくまで愛鳥(の個性)と飼い主(の想い)の「距離感の取り方」の紹介ですので、愛鳥がこの方法に合うかどうかの見極めは必須です。
・・ってわかってる風に書きましたが、もちろんうまくいくときばかりではありませんし、仕事が多忙を極めてたり、自分や家族の病気など、放鳥時間の確保すらどうにもならない時もあります。そういう時は、誠心誠意謝ります。そっぽを向かれたり、許してくれたり?様々ですが、インコミュニケーションをとりながら、お互いが幸せなインコライフを目指していきたいと思います。
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