小松菜はくるんで保存
インコ(小鳥)に与える最もポピュラーな野菜は小松菜です。ちなみに、よく似たほうれん草はシュウ酸ナトリウムが多いのでNGです。
余ってしまった小松菜をできるだけ新鮮なまま保存したい・・のは飼い主の皆さんが頭を悩ませますよね。我が家では、冷蔵庫に入れる前に湿らせたキッチンペーパー(や新聞紙)にくるんでさらにビニール袋に入れています。定番知識だとは思いますがかなり日持ちしますのでおすすめです。
・・結局、新鮮な小松菜はインコ用、しおれてきたら人間用・・なので、人間のための保存テクニックみたいなものですが(笑) (インコ飼い主あるある)
塩土、ボレー粉、カトルボーンってどれがいいの?
シードを主食とする愛鳥の、カルシウムやミネラル接種の副食として一般的な、3つの素材についてです。飼育方法などの知見が時代と共に変化することはよくあることですが、個人的にインパクトが強かったのでここに記事にさせていただきました。何せ、インコ飼育初期は3種類全てを与えていましたので・・・
結論からお伝えしますと(あくまで個人的・消極的選択として)「カトルボーンが推奨」です。またネクトンなどのサプリ併用か、そもそもペレット食なら不要です。
〇塩土とは・・赤土、塩、ボレー粉を硫酸カルシウムで固めたもので、製造元により配合物に工夫があります。ミネラルの塊と言ったところでしょうか。我が家では、セキセイれもんは塩土がとくにお気に入りで、取りつかれたようにクチバシをゴシゴシしていたのを覚えています。(今は使っていません)
〇ボレー粉とは・・牡蠣の殻を乾燥させて小さく砕いたもので、ミネラル(カルシウム、カリウム、ヨードなど)が含まれており、一般的なシードのブレンドパックにも広く活用されています。
〇カトルボーンとは・・イカの甲(内在する頭部の骨)を煮沸消毒し乾燥させたものです。カルシウムなどのミネラルが豊富です。やわらかい感触が特徴です。
塩土は非推奨、今やNGです
諸説ありますが、まずは塩分の過剰摂取です。塩土にかぶりついていたのはれもんだけだったので、まさか常習性があるとまでは気がつきませんでしたが、塩気は嗜好性の高い部類に入るので、しょっぱいのが好きな小鳥は食べ過ぎてしまうのですね・・人間と一緒?
次にグリットインパクションという、筋胃の胃閉塞の危険があります。グリット=砂粒のことで、筋胃に必要以上にグリットが溜まってしまい大変危険です。筋胃=砂肝には、砂粒を格納して食物をすりつぶして消化を助ける機能がありますが、それが逆に災いしてしまうということです。加えて床置きのため不衛生になりやすいです。
私がインコ飼育初心者の頃に見た飼育本では、ミネラル摂取におすすめ、くらいの軽い記載だったのですが・・・
ボレー粉は諸説様々
心配な事例として大粒のボレー粉が胃に残留してしまうケースがあるようです。レントゲン写真も結構見かけます。また、白く着色されているのもあるので気をつけましょう。ボレー粉を使用する場合は細かい粉になるまでよく砕いて使用するか、パウダーボレー粉というものがよさそうです。それにしても、ボレー粉というネーミングはとても紛らわしいです。実際、市販のほとんどのボレー粉は粉ではないですから。
カトルボーンはいいかも?
一部でカトルボーンが胃炎になるという記事もありますが、出典(根拠)は見つけられませんでした。小鳥にとってはクチバシを研ぐことでストレス解消につながる効果もあるようです。ただ逆に過剰摂取の不安はぬぐえません。ボレー粉同様にカトルボーンも必要量を削り出すか、市販のパウダー状のものなら少量だけ与えることができるので過剰摂取気味の愛鳥対策にはよいと思います。
結局、どれも決め手にかける・・
というのがわかりました。
よって、個人的・消極的選択という意味で、カトルボーン推奨となります。
いずれにしても、ペレット食またはサプリの使用でこれらの副食を用意する必要はありませんのでこの問題は自然と解決です。
ペレット迷宮あれこれ
私がお伝えしたいのは、ペレットは実に奥が深い!ということです。
シード中心ではどうしても栄養バランス問題がついてまわりますが、それを一気に解決する次世代フードがペレットです。栄養バランスを考えながら人間が作り出した加工食品です。海外では歴史が古く、日本で流通している人気上位のメジャーなペレットはほとんどが海外製品です。
ペレットに関しては、専門書やセミナー、各メーカーの発信、ブログ記事などなどここ数年で爆発的に増えてきた印象です。発信源は、メーカー、獣医師、記者、先輩飼育者、各法人・・もう多岐に渡っています。そのほとんどが有用な知見ですが、この商品はこんな物質が入ってるからやめた方がいいとか、輸入が減っているから高値で売買されているとかの情報もあり錯綜気味の情報に、ひえ〜っとなる時もあります。
もちろん、どの情報もインコ飼育に真剣に向き合い、少しでも役に立つようにと工夫されていてとてもありがたいです。
私はまだ未熟につき、これ以上発信できるほどの知識がありません。ちょっとだけ迷宮に入り込んだ気分になるペレットの勉強ですが、しっかりすすめていきたいと思います。いつか記事として掲載できる日を目指して。
↓こちらは画像の商品となります。愛鳥の種類や大きさ、食性に合わせて様々なフードがありますので愛鳥と相談しながら選択されることをおすすめします。(お試し用小袋を販売している商品もあります)
パワーフードの重要性
パワーフードとは、病気などで愛鳥がすっかり元気を失い、食欲が明らかに落ちてしまったときに病院受診が間に合わないと判断した際、緊急時の最低限のエネルギー補給を目的としたフードのことです。他はダメでも「これなら口をつけてくれるかもしれない」と思える、愛鳥が最も好むフードがその候補となります。
我が家では、ウロコひすいはヒマワリの種かキウイフルーツ、セキセイれもんはトウモロコシか赤粟穂です。普段から想定しておくだけでも十分ですが、複数考えておくと在庫が無い場合でも慌てなくてすみます。そんな事態が来ないことが一番ですが、うちはセキセイれもんが、まさにパワーフード(赤粟穂)で一命をとりとめた経験をしているため、食性の変化などは常に気にしているつもりです。ちなみに、ひすいは一時期ヘルシーなソバの実がとんでもなくお気に入りだったのですが、成長と共に高カロリーなヒマワリの種に変化しています・・(汗)
なお、パワーフードは緊急措置として、食べてくれさえすればよいという判断のため、何が当てはまるかは、飼い主の想いと愛鳥のこれまでの飼育状況で選ぶことになります。元々愛鳥が食べたことがないものを緊急時にあげても意味がありません。例えば麻の実を一粒だけあげてみて、食べるようなら今後パワーフードの候補になり得ます。口をつけるかどうか見極めておくと候補の幅が広がります。
もちろん、むやみとパワーフードを用意する必要はありませんが、いざというときの選択肢として想定しておくのはおすすめです。
なお、与えるかどうかは飼い主の自己責任ですのでご了承ください。
↓こちらはパワーフードで命を繋いだときの動画です。
なぜここまでひどくなってしまったのか・・・この時の出来事はこちらの記事にまとめてありますのでご覧ください。
サプリメントは飲水で
シード食の場合、どうしても栄養バランスが偏ってしまいます。各種シードの特徴をきちんと理解して、ビタミン、ミネラルなどあらゆる栄養素を含んだシード同士を巧みに配合したとしても、インコは目ざとく食べたいシードだけを選び、気に入らないシードは口にしません。そこでサプリメントの出番です。ポピュラーなネクトンシリーズがこちら。通常使用のネクトンS、換羽期などにおすすめのビタミン強化版のネクトンバイオ。いずれも水溶性です。
使用方法は、少量をシードに直接ふりかけるか飲み水に溶いて使用するのが通例ですが、あまりそこを意識したことはありませんでした。
嚥下障害のリスクを回避できることと、毎回均一に摂取できることを考慮すると、水溶性のサプリならば迷わず飲水に溶かして使用するのがおすすめとなります。