当サイトでは「ウロコインコの咬み(噛み)癖はこうやったら治りました!」
という記事をすでにご紹介していますが、その後新たな発見がありましたので
「インコの咬み癖対処法」として改めてまとめてみました。〔動画版はこちら〕
〔関連動画〕ウロコインコの咬み(噛み)癖はこうやったら治りました!
1.一般的なインコの咬み癖対処法は?


①咬まれても声を出したり大きなリアクションをせず気をそらす
②咬むことで何か目的を達することができる、何か満足できる、利益が得られると・・
→思わせないようにする
③そもそも「咬ませない」「咬まれない」立ち振る舞いも大切
これらが王道と言われます。
④若鳥のうちはしょうがないから3歳まで待って・・
なんていうのもよく聞きます。
ただ、それらをどのように具体的にして愛鳥と関わっていくのかが・・それがかなり大変です。絆創膏が何枚あっても足りない・・・
そこで、そんな飼い主さんたちに少しでもお役に立てればと思い、「我が家の場合」をこれからご紹介します。
咬み咬みインコの代表格ともいわれる「ウロコインコの若鳥」の飼育経験の中で実際に効果のあった対処法です。満点がないのがインコ飼育ですので、ゆったりとした気持ちでご覧いただければ嬉しいです。この記事はあくまで我が家の経験談ですので、効果については環境や個体差によることを予めご了承ください。

2.インコの咬み癖対処法(我が家の場合)新たな発見2025版!
改めて整理したものがこちらの7つです。
①咬まれない人の真似をしてみる
②自分の行動を変えてみる(見た目)
③変装してみる
④鳴いている時はチャンスかも
⑤足で掴んで食事をしている時は咬まれない?
⑥咬まれてもいいやタイム
⑦指先を濡らしてみる
それでは、ひとつずつご紹介していきます!
①咬まれない人の真似をしてみる

自分以外の家族や身の回りの人で、なぜかほとんど咬まれない人がいませんか?
少なくとも、自分より明らかに咬まれにくい人がいればラッキーです
早速その人の真似をしてみましょう
行動や身に着けるもの、仕草などなんでもよいので真似をしてみましょう。
私の場合は、いつもなぜか咬まれない息子の真似をしてみました
・部屋着の上着やイヤホンを借りてみた
・息子がいつも座る位置に座った
・おもちゃをちらつかせるのをやめた


すると・・なんと無条件で咬んでくることが減りました
これは、インコが多くのことを「見た目」で判断していることが 影響しているのだと思います。
目がよい鳥類ならではかもしれません。
【詳しくは「ウロコインコの咬み(噛み)癖はこうやったら治りました!」をご覧ください】
②自分の行動を変えてみる(見た目)
咬む行為の根本には、何かきっかけがあるはずです。それが何かはっきりわかれば苦労はないのですが、たぶんすぐにはわからないと思います。ただ、自分の何らかの行動が愛鳥の咬み咬みを誘発していることは大いにあり得るので、それを、変えてみる・・のです!
ポイントは「見た目」です!

とくに、お世話に関する行動の本質まで変える必要はありません。飼い主さんがとる行動の多くはペットのお世話ですので、その本質を変えてしまっては、お世話を否定することにもつながりかねないため、あくまで見た目の変化にとどめましょう。むしろ、それがかなり重要です。
そして実行する際、大いに役立つのは、咬まれる直前の行動をメモすることです。


整理すると・・
・咬まれる直前の行動を、普段からメモしておく
・メモを見て、その行動の見た目を変えてみる
・うまくいかなければ、それもメモして、あとは繰り返し
「指を愛鳥の目の前に突き出したら咬まれた」
「ケージの中の水を変えている最中に咬まれた」
このような咬まれた時の行動は、今後やらないのが一番効果的なのかもしれませんが、飼い主さんの行動の多くが、愛鳥のお世話につながるためなかなかやめられないことも多いはずです。


なので、「やめるではなく変える」の発想です。
ちなみに、行動を変えるヒントは、
・動作の速度や向きなどの自分要因の他に
・明るさや温度、時間帯などの環境要因
・愛鳥の機嫌などの愛鳥側の要因
なども加味すると様々なパターンで試すことができます。まずは気になったこと、気づいたことから少しずつやってみるとよいと思います。
※一度にあらゆることを変えすぎると、何が原因だったのか特定しにくいので、そうい意味でも少しずつ、がおすすめです。
③変装してみる
インコは目で見て自分の行動を決めることが多いため、癖になるほど咬むインコは、飼い主さんを「とりあえず咬む対象」と認識し、かつ自動的に行動している可能性があります。(コワイですが・・)
なので、変装しちゃいましょう!


「あれ?いつもと雰囲気違うぞ」と思わせるくらいの軽い変装がおすすめです。
帽子やマスク程度で様子を見るとよいです 。
変装による愛鳥へのメッセージとして二つの効果が見込めます
ひとつ目は、単純に時間稼ぎです。
愛鳥が、あれ?いつもと違うと感じているスキに、新たなコミュニケーションを模索するのです。
飼い主=咬んでいいという自動認証が発動しているケースでは効果があるはずです。
つまり、「まあ、落ち着こうか・・」というメッセージを愛鳥に送る効果です。
ふたつ目は、愛鳥にとって嫌なことをしなければならないときにだけ変装して「普段は安心だよ」というメッセージを愛鳥に送る効果です。病院や爪切り、ケージを掃除するときなどなど。
ただし、くれぐれも愛鳥の様子が最優先です。
不安マックスな愛鳥にさらに、変装することによって過度なストレスをかけるのはよくないので、しっかり観察しながら無理そうならやめましょう。
④鳴いている時はチャンスかも
よくよく観察していて気づいたのですが、咬まれる直前は、まず鳴いていないのです。
これが、咬まれないことにどう役立つかと言えば・・
「咬むときは鳴いていない」のであれば
「鳴いているときは咬まないのでは?」と思い立ったのです
普段、ケージに指を入れたり、放鳥時になんとなくお触りしようとすると
ほぼ間違いなくガブリとやられるのですが、
ひすいが呼び鳴きやゴニョゴニョ口ずさんでいるときに
同じようにしてみると・・
なんと、咬まれないことの方が圧倒的に多いのです
(・・咬みに来ない・・の方が正しいですが)
理由を考えてみると・・
・鳴くことでストレスを発散中なので咬む気が起きない
・鳴くのに集中しているので咬むどころじゃない
・咬むより鳴く方が楽しいと感じている
こんなところだと思います
愛鳥と関わる際に、鳴き声を意識すると 咬まれにくくなる・・かもしれません
⑤足で掴んで食事をしている時は咬まれない?
犬や猫だと、食事中に手を出すと咬まれるのが鉄板ですし、
エサ入れでの食事中ではひすいも咬むときがあります・・が、
なんと、足で掴んでポリポリしてるときは咬まないのです!
足で掴む食べ方はバランスをとったり忙しいので、飼い主を咬むどころではないのかもしれません(笑)
ひすいだけなのかなぁ・・・
⑥咬まれてもいいやタイム
咬まれてもいいシチュエーションを固定すると、
咬まれること自体がさほど気にならないのです。
ホントに・・・?と思うのも当然です。
これは咬み咬みインコ対処法の王道とは正反対なので、
おすすめはできませんのであくまでご紹介とさせていただきます(汗)
きっかけは、早朝の挨拶のときでした
ひすいは、必ずおやすみカバーの隙間からこちらを覗いてくるので、
可愛くってつい指をケージに入れちゃうのですが、
もちろん猛烈に咬まれます!
少し寝ぼけてるからか力加減が雑なので普段より数段痛いです。
なのにやめない私はもはや病気です(汗)
実際ひすいは遊んでる感覚なので、これじゃ咬み癖は治りません。
ただ、飼い主的には、この時間だけはむしろ咬まれてもいいやくらいで接してるのでストレスになりません。
これが意外と大発見でした!
言い方を変えると、「咬まれてもいいからスキンシップを楽しんじゃう」です。
私の場合、朝の時間だけは、遊び咬みをする習性を逆に取り入れることで
お互いにストレスなくコミュニケーションをとることにしています
・・痛いけどストレスのない痛さという新感覚です
(ひすいはストレスを感じてるかもしれませんので、もちろん様子を見ながらです)
ただ、なんと、たまに咬まれずカキカキできることがあるので、そのときはもう最高に嬉しいです!
→なぜ、カキカキできるのかは・・わかりません・・
⑦指先を濡らしてみる
これはもはや裏技です(笑)
我が家の場合、濡れた指先は咬まれないのです!
そして、運がいいとペロペロもしてくれます!
たまたま気づいただけなのですが、その時は震えるほど感激しました~
ただし、効果があるからと言って、
やりすぎると濡れた指にしか反応しないなど逆効果もありそうなので
週に1回程度にして様子を見ています。
どんなこともほどほどにして、とにかく観察する・メモするのがおすすめです。
3.まとめ〔インコの咬み癖対処法〕
①咬まれない人の真似をしてみる
②自分の行動を変えてみる(見た目)
③変装してみる
④鳴いている時はチャンスかも
⑤足で掴んで食事をしている時は咬まれない?
⑥咬まれてもいいやタイム
⑦指先を濡らしてみる
咬み咬みインコで大変な思いをしている飼い主さんに
どれかひとつでもお役に立てれば幸いです。
繰り返しますが、この方法はあくまで我が家の経験談ですので
効果については環境や個体差に大きく左右されますし
逆効果になる可能性もあることを予めご了承ください。
とにかく・・
インコは賢いので信頼関係を築くこと、愛情いっぱいでかかわることが最優先だと思います。
4.インコが咬む理由
さて、咬む行動には必ず理由があります。
個性や個体差を別として、次の三つが代表的なものと考えられます。
①感情表現の手段
クチバシを使うことはインコの重要なコミュニケーション手段なので、
咬むことも感情表現のひとつと考えられます。
賢いインコは、咬むと楽しい、面白いと学んでいるケースもあります。
②身を守る本能
いわゆる防衛本能です。怒ったり怖かったりしたらやっぱり抵抗しますよね。
③体調やストレス
体調の変化やストレスが要因で、つい攻撃的になってしまっているかもしれません。
この三つが重なり合って「咬む」のではないでしょうか。
いずれにしても、咬まれたときに、この三つを思い浮かべると、愛鳥とのコミュニケーションが大きく前進するはずです。
5.気をつけたいこと
しつけと称して、肉体的・精神的な苦痛を与える行為は絶対にやめましょう。
叩く、怒鳴る、エサをあげない、ケージの掃除をしない、無視をするなどの「罰を与える方法」です。
その他、都市伝説のような不思議な方法がネット上では散見されますが、
愛鳥の心身に少しでもダメージが及ぶような方法で愛鳥の咬み癖が治ったとしても
愛鳥との信頼関係やコミュニケーションは修復不能なほどズタズタになってしまうことでしょう。
楽しいインコライフとは遠くかけ離れてしまいます。
インコはとても賢い生き物なので飼い主の愛情が本物なのかを見抜きます。
愛情いっぱいでかかわることこそ、咬み癖を直す最大の近道であることは言うまでもありません。
そして、


咬み癖への対処は、決して「目的」ではなく、
あくまで今まで以上に愛鳥と親密なインコミュニケーションを育むための「手段」ですでので、
愛鳥の様子を観ながら焦らず慎重にすすめることがとても大切です。
以上、インコの咬み癖対処法のご紹介でした。
咬んじゃうことがあっても、やっぱりかわいい愛鳥たち!
皆さんのインコライフが、さらに充実して楽しい時間になることを、心から願っています。
長文をお読みいただきありがとうございました。
〔関連記事〕ウロコインコの咬み(噛み)癖はこうやったら治りました!
6.おまけ〔動画版〕
咬み咬みインコの対処法について動画にまとめましたので、こちらもぜひご覧ください!!
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