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切なすぎる雛お迎え 二羽がずっと仲良しの理由に涙がとまらないのです・・

仲良しすぎる二羽の雛

これは二羽のセキセイインコの雛をお迎えした時の、切なすぎる実話です。

・・この子たちが一緒にいれたのはたった28日間でした。

いつもぴったり一緒にくっついていたれもんとぽろん、

その理由に気づいた瞬間、涙がとまらなくなりました・・

【動画版はこちらです】

同じ誕生日の二羽のセキセイをお迎えした日

「こっちの姿勢のいい黄色い赤目の子にしよう」

「もう一羽の緑の子はずいぶん大人しいね」

ショップにいた時もこのような様子でした

「黄色い子がお世話してるみたい」

「仲良しだねえ」

「くっついてる」

「黄色い子は緑の子が好きなのかな」

「緑の子は安心して眠ってるみたい」

「黄色い子だけ連れて帰ったら、どっちも寂しいのかな」

「こんなにくっついてる、きっと大好き同士なんだ」

「そうだね、二羽ともお迎えしよう!・・あ、この子達、同じ誕生日なんだね~」

これは、2016年の夏、家族と、とあるペットショップを訪れたときの様子です。

数か月前、先住のセキセイぴいちゃんが旅立ちました。

初めて経験したインコとの触れ合い

不慣れなダメな飼い主だったのに

本当によく懐いてくれた優しいぴいちゃん

本当に優しいぴいちゃん

気持ちの整理を少しずつ進めていくうちに

インコ飼育の魅力に引き寄せられる不思議な感覚を覚えました。

その後、意を決して家族とそのペットショップを訪れたのです。

待っていたのはあまりに残酷な未来

空っぽになっていた心に

新たな希望をくれた二羽との出会い

ぴいちゃんと過ごした時のような

素敵な時間がきっと待っている

そんな明るい日常がすぐそこにあると

信じて疑わなかったその日

同じ誕生日の二羽のセキセイの雛を一緒にお迎えしました。

なのに

なぜ

待っていたのは

あまりに残酷な未来

   現実は、そんなに甘くはありませんでした

   この二羽にはあまりに残酷な未来が待っていたのです。

黄色い赤目の子は・・れもん

緑の子は・・ぽろんと名付けました

ショップにいた時からずっと一緒にいたれもんとぽろん

とくに、れもんは何かとぽろんに寄り添ってお世話をしていました。

そんな仲良しの時間はあまりに短く

儚く終わってしまったのです。

れもんは、半年後に難病が発覚し、生死をさ迷いながら懸命の治療を続けることになります。

そして

ぽろんは・・・たった28日間で虹の橋に旅立ってしまいます

何がいけなかったのか

何が足りなかったのか

どうして神様は、こんなにも残酷なのか

その答えを、今でも探しています

ただひとつ

おぼろげにわかったことがあります

それは、れもんが最初からずっとぽろんに寄り添い続けていた「本当」の理由です

そのことに、もっと早く気づいていれば・・違う未来になっていたかもしれません

それが悔しくてたまりません

真っすぐにしか飛べないぽろん

お迎え後、そんなに時間がかからずに、さし餌を卒業し、どちらも少し飛べるようになりました。

れもんは、ブーメランのようにUターンして戻ってきたり、指や肩にも上手にとまることもできるようになりましたが、

ぽろんは、真っすぐしか飛べません、時には壁にぶつかったりもしました。

しかも、飛ぶというよりジャンプの延長のような感じで

指や肩に来ることはありませんでした。

このときは、個体差で成長が遅い子なのかな・・くらいにしか思っていませんでした。

そう言えば、れもんはさし餌を嫌がり、自分で採餌行動をしたがりましたが、

ぽろんは一向にさし餌を嫌がることはなく、あげただけ食べていました。

むしろ、普段は大人しいぽろんのその夢中な仕草が

とても赤ちゃんぽくて、微笑ましい時間だったのを覚えています。

普段のぽろんは、とにかく静かな子でずっと居眠りをしていました。

数日後、動きが活発になってきたれもんの成長に合わせて、プラケースからケージに移しました。

いつもぴったり寄り添っているれもんとぽろんの様子から、

少し不安はありましたが、大人しいぽろんも一緒にケージに移しました。

ぽろんと一緒にれもんも眠ります

実はこのことで、致命的な事件が起きてしまったのです

そして事件が起きました

ある日の夕方、外出から戻ると、ぽろんが水浸しになって、止まり木にとまっていました。

初めは水差しで水浴びでもしたのかと思い、重く考えませんでしたが

翌日、急激に様子が悪化していきました。

鼻ちょうちんが出て風邪をひいてしまった様子のぽろん

慌てて病院へ連れて行きましたが、

先生の深刻な表情で、かなりよくないことはすぐにわかりました。

ビタミン補給をしましょう、と言われました。

呆然としながら、回復しますか、と聞くと、

そこには、長い沈黙ののち、

首を縦に振ってくれない先生の姿がありました。

病院の帰り道・・辛すぎました

手の中でもすぐにわかるほど体重も軽く、顔がやつれてしまったぽろん、明らかに危険な状態。

その日の夜中、

私の手の中で

ぽろんはあっという間に旅立ってしまいました

とても大人しく静かな子だったのですが、

最後にぴいと鳴いてくれて・・そして動かなくなりました。

お迎えしてから28日目のことでした・・・

この28日間に起きていたこと

ぽろんを抱きながら、この28日間を思い返しました

なんで、ぽろんはあっという間に旅立ってしまったのか

風邪を引いたから?

そして・・気づきました

大人しいではなく、具合が悪い・・

静かではなく、元気がない・・だから寝ている

さらには・・・

真っすぐしか飛べないのではなく・・見えていない?

・・そう、目が見えていなかった?

だから、Uターンできない

だから壁にぶつかる

指や肩に来ることができない

採餌をしないのではなく、できない

だとすると水浴びではなく、溺れた・・

目が見えていないと考えると

思い当たることばかりで愕然としました

何かの病気で目が見えないのか、

目が見えないから元気がないのか?

お迎えしてから、だんだん見えなくなっていったのか?

いずれにしても、

そんなぽろんの異変に

れもんは気づいていて、

だからずっと寄り添っていたのではないか?

そうなの?れもん?

もっと早く気づいていれば、

きっと他にしてあげられることがあったのに

風邪を引かせることもなかったはず・・

ごめん、ぽろん

頭が真っ白になり、ひたすらぽろんに謝り続けました

神様どうして・・

ただ、神様は残酷でした

ぽろんが旅立って数か月が過ぎた頃、

れもんの身にも異変が起きたのです

ぽろんの最後の時のように

げっそりしてしまったれもんは

生死をさ迷いました。

徐々に異変が起きていた当時のれもんの様子

PBFDでした

その後、れもんは懸命の生命力で、

約1年後に陰転を果たしていますが、

まさにそれは絶望からの帰還でした。

今になってわかったこと

れもんのPBFD闘病をとおして、

多少なりともインコ飼育の経験や知識が増えた今、

改めてぽろんの写真を見ると・・

手前の抜けた羽の軸(根本)が真っ黒なのがわかります

羽軸が黒いことに気がつきました

これは典型的なPBFDの症状です。

そして、同じ誕生日の二羽ですが、

これほどに大きさが違います・・

同じ誕生日とは思えないほどぽろんが小さいです

飼い主として

飼い主として最も後悔しているのは、

インコ飼育の尊さ・難しさを、自分都合で考えていたことです

二羽の様子から導き出せたはずの選択肢を、

ことごとく見ようとしなかった自分です・・

ぽろんが旅立ち8年が過ぎた今、唯一言えるのは、

二羽を一緒にお迎えしたことで、

ぽろんとれもんは少しだけ長く一緒にいられたのではないかと

そう思いたい、弱い自分がいまだにいることです

いつも一緒にいたれもんとぽろん

れもんは、今年8歳を迎え元気です

そのことに心から感謝します。

そして、ぽろんの温もりを決して忘れません

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最後までお読みいただき、

誠にありがとうございました

ぽろんの思い出はここまでですが、

れもんのPBFDとの闘いはここから始まります。

れもんに勇気と愛情をくれた、まりんが登場する

儚く切ない物語です

お時間のある方はぜひこちらへ。

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