キュートな仕草で、私たちを魅了し続けるインコ・オウムの仲間たち。
インコの種類は約300~350種類と言われ、オウム目全体では400種類以上との情報が一般的です。
ここでは、飼育人気の高い(とされる)インコ・オウム達を、独自調査コメントと個人的イメージのイラストでご紹介します。
華やかな羽色をもつ種類が多い小鳥の世界では、色や模様も属性として扱うことが多く、1つの種類に多くの派生種が存在していて見応えたっぷりです。
【新インコ図鑑】写真と動画をたっぷり使って22種類のインコ・オウム、文鳥たちをご紹介しています!(2025年6月20日動画更新)

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セキセイインコ

インコと言えばセキセイ、最も身近で誰もが認めるインコ界のトップアイドル。ちょこまかした仕草、好奇心旺盛、そして5000種類ものカラーバリエーションを持ち、その無限大の愛らしさは圧倒的。モノマネやおしゃべり上手な子も多く、まさにワンアンドオンリーかわいんこです。
●体長は約18~23cm、体重は30~40gくらい
●漢字では「背黄青鸚哥」と書きます、日本に最初に来た個体の背中が黄色と青色だったことに由来するそうです。
●セキセイインコは、色彩と模様の組み合わせでネーミングされることがほとんどです。
【色彩】 グリーン系 ブルー系 イエローフェイス系など
【模様】 ノーマル オパーリン パイド ハルクイン スパングル レインボーなど
【ネーミング例】オパーリングリーンとイエローハルクイン、オパーリンホワイトとホワイトパイド、ノーマルバイオレットとノーマルグリーン、イエローハルクインなど
なお、ジャンボセキセイや、梵天など体格や羽毛自体が異なる種類もあります。
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オカメインコ

頭の冠羽と赤いほっぺがチャームポイントで、おっとり癒し系のとても人懐っこい、のんびりかわいんこです。ただ、寂しがりやで甘えん坊、繊細な一面もあるのでオカメパニックにはご注意を。スイッチが入るとリズミカルに歌っちゃう子も多いです。
●体長は約30~35cm、体重は80~110gくらい
●実はオウムの仲間なんです。
●また、オカメの名前の由来である赤いほっぺですが、色が出ない種類もいます。
●オカメインコのカラーバリエーションは、ノーマル、ルチノー、パール、パイド、ホワイトフェイス、シナモン、エメラルド、ファロー、パステルフェイスなど多様です。
また、パールパイドやシナモンパールなど、組み合わせた種類もあります。
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【オカメインコの不思議トピックス】
「けっこう脂粉が多い?」・・・・これは目撃情報が多いです。個体差も影響しますが、オウムの仲間は脂粉が多めのようです。(脂粉とは、尾脂腺(びしせん)から分泌される脂が粉状になったものや、粉綿羽(こなめんう)が崩れて粉状になったものなどです)
「オーストラリアの野鳥界最速?」・・意外とよく聞くこの情報。原産地のオーストラリアでは、颯爽と飛行する姿を見ることができますが、実際に最速かどうかは不明です。ハヤブサもいるし・・




コザクラインコ

つぶらな瞳と短い尾羽、ずんぐりとした体形が特徴で、別名ラブバードと呼ばれるほど愛情深く、大好きな気持ちをストレートにぶつけてくる、愛情たっぷりかわいんこです。そんな愛情の裏返しで、ちょっと焼きもち焼きなところはご愛嬌。
●体長は約15~18cm、体重は45~60gくらい
●飛行機のように羽を広げる発情行動をしたり(メス)、腰回りに羽飾りのように枝などを挿す巣作りの行動をすることがあります。
●なお、コザクラインコのカラーバリエーションはかなり複雑で、ブリーダーさんやショップによっても呼び方が異なるケースが多々あります。
ノーマル、シーグリーン、オリーブ、バイオレット、モーブ、ルチノー、ホワイトフェイス、オレンジフェイス、各パイドなど、さらに組み合わせを含めると非常に多くの分類となります。また、アメリカンイエローパイドをタイガーチェリー、オーストラリアンシナモンをゴールデンチェリーなどと呼称することもあります。




ウロコインコ

食べ物を持って食べたり、おもちゃを掴んだり、足使いがとても器用。遊びが大好きで、寝転んだり、忍者みたいに動き回ったり、飼い主に甘えたり、嫉妬したり、活発で優しい元気かわいんこです。そんなコミカルで愛情深い姿を見れば、咬み癖なんてきっと気になりません・・たぶん。
●体長は約25~30cm、体重は60~80gくらい
●若鳥の頃に起きやすい咬み癖は、成長するにつれ落ち着く個体が多いようですが、こればかりはなんとも言えません・・
●ウロコインコには多数の種類がありますが、日本で一般的に飼育・繁殖されているのはホオミドリウロコインコとその色変わりで、カラーバリエーションは大変豊富です。
【ウロコインコ種類例】
アカオウロコインコ/アカハラウロコインコ/イワウロコインコ/ウロコメキシコインコ/オグロウロコインコ/シンジュウロコインコ/ズアカウロコインコ/バライロビタイウロコインコ/ホオジロウロコインコ/ホオミドリウロコインコなど多数
【ホオミドリウロコインコ】の色変わり例
ノーマル/ワキコガネレッド/シナモン/パイナップル/ターコイズ(ブルー)/ワキコガネブルー/ブルーシナモン/ブルーパイナップル/バイオレット/ダイリュート/サンチーク/ミント/ムーンチークなど多数





サザナミインコ

鮮やかな波模様の美しい羽と、ぬいぐるみの世界から飛び出してきたような顔立ちが特徴。おとなしくて落ち着いた性格ですが、ある程度おしゃべりもでき、足を使うのも上手。ただ、じっと物思いにふけったり、コウモリみたいにぶら下がったりもする、ちょっとミステリアスな不思議かわいんこです。
●体長は約15~20cm、体重は40~55gくらい
●サザナミインコのカラーバリエーションは、グリーン、ダークグリーン、オリーブ、ターコイズ、コバルト、モーブ、ルチノーなどがありますが、これらに、黒みが薄まるグレイウイングの因子が入ると、さらに複雑な羽色となり、SLグレイウイングSFグリーン等と呼びます。なお、SLグレイウイングには、SF(シングルファクター)に加えてDF(ダブルファクター)もあります。



ボタンインコ

アイリングのあるくりくりお目目と大きめのクチバシ、尾が短いずんぐり体型が特徴。ボタンインコもラブバードと呼ばれ、仲間の絆を大切にするラブラブかわいんこです。少し神経質なところは熱い愛情の裏返しなのかも。同じラブバードのコザクラインコよりひと回り小さめです。
●体長は約13~17cm、体重は35~50gくらい
●巣作りの習性で、強力なクチバシを上手に使う、紙切り職人さんが多いです。
●ボタンインコにも、ブルー、バイオレット、オリーブ、パステルグリーンなどのカラーバリエーションがあります。
●また、原種はボタンインコの他に、キエリクロボタンインコ、ルリゴシボタンインコ、クロボタンインコもいます。



マメルリハ

小ぶりで丸っとした愛らしい姿のインコ界のミニマム代表選手。自由奔放・好奇心旺盛・マイペースな性格。喜怒哀楽の感情表現が豊かで好き嫌いをはっきり自己主張する、ツンデレかわいんこです。たまに?やってくる「飼い主大好き」の瞬間は、まさに至福のひとときです。
●体長は約13~15cm、体重は30~35gくらい
●漢字で、「豆瑠璃羽」と書きます。
●オスは目尻の上あたりと羽の一部が青くなります。



アキクサインコ

お腹にかけたピンク色とぱっちり黒目が特徴の、ふわふわ温和な穏やかかわいんこです。鳴き声も性格も控えめでおとなしく、人懐っこく甘えん坊ですが、臆病な一面もあるので、静かな環境で優しく接してあげましょう。パステルカラーに包まれた、ルビノーなどの色変わり種はさらにファンタジックです。
●体長は約18~23cm、体重は40~50gくらい
●インコ界では珍しく、野生では日の出前や夕暮れ時に行動する性質があります。


オキナインコ

おしゃべり上手で、つぶらな瞳とずんぐりモコモコ体型が特徴。人や仲間との交流を好み、野生では皆で小枝を集めて集合住宅のような巣を作る、インコ界随一の社交派かわいんこです。また、とても賢く遊びも大好き、声がちょっと大きいときは、甘えたいサインなのかもしれません。
●体長は約29~33cm、体重は90~120gくらい
●群れでいると、両親以外が雛の世話をすることもあります。



ヨウム

ヨウムは、非常に高い知能を持つことで有名です。そして、人間の言葉を真似るだけでなく、その意味を理解し、状況に応じて使いこなす能力があるとまで言われている、インコ界の天才、おりこうかわいんこです。そして何より、飼い主によく懐き温厚で愛情深い、大人気な優等生です。
●体長は約30~33cm、体重は300~500gくらい
●モノマネ能力はインコの中でも群を抜いています。


コガネメキシコインコ

鮮やかなイエローとオレンジの体色がまぶしい、遊び好きで活発、明るく陽気なかわいんこです。人懐っこくて好奇心旺盛なので、たっぷり遊んであげましょう。実は、寂しがりやさんな一面もあるので飼い主を探して呼び鳴きしちゃうかも。声の大きさに驚かないでくださいね。
●体長は約30cm、体重は100~120gくらい
●実はメキシコではなく南米北東部が生息地です。


コンゴウインコ

極めて大きな体格、非常に鮮やかで多彩な羽毛、硬い木の実を簡単に割ることができる強力なクチバシ、際立つ高い知能と社交性を併せ持ち、種類によっては50歳を超える長寿の、キングオブかわいんこです。コンゴウの名は、その羽が金剛(ダイヤモンド)のように美しいことに由来しています。
●体長は大きい種類で約1m、体重は1~1.3Kgくらい
●コンゴウの名を持つ種類は、通称アカコンゴウだけでなく、ベニコンゴウ、ルリコンゴウ、スミレコンゴウ、ヒメコンゴウや亜種など多様です。




オオハナインコ

オスは緑色で翼に赤や青の差し色がある一方、メスは赤色で翼に青の差し色があり、オスとメスの体色がはっきり分かれているのが特徴です。また、その名の由来とされている大きなクチバシもポイントです。
とても賢く、人とコミュニケーションがとれ、おしゃべりもできる比較的落ち着いた性格の、おとなかわいんこです。
●体長は約35~40cm、体重は約400~500gくらい
●他のインコと異なり、オスはのんびり、メスは活発な傾向があります。


シロハラインコ

シロハラインコと言えば、床を転げまわったり、跳ね回ったり、活発でコミカルに動き回る芸達者ぶりが真っ先に思い浮かびます。お腹の白い羽毛、緑色の翼、顔や足のオレンジや黄色など、鮮やかでコントラストの強い体色も特徴的で、とても人懐っこくて、遊び好きなアクティブかわいんこです。
●体長は約20~25cm、体重は約150~170gくらい
●個体差にもよりますが、シャケ化(無双状態)したり、普段でも鳴き声が大きく、咬み癖など含め、飼いやすさは意見が分かれるようです。
●頭が黒い種類をズグロシロハラインコといいます



ワカケホンセイインコ

オスの成鳥には首に帯状の模様があり、輪がかかっているように見えます。渋い表情とその佇まいはクールな雰囲気満点の、かっこかわいんこです。人見知りして咬んじゃうクールな面と、言葉を覚えたり、独特の感情表現をしたりする愉快な面を併せ持つのが大きな魅力です。
●体長は約37~43cm、体重は約90~140gくらい
●オスは求愛行動として、体をのけぞるようなワカケダンスを踊っちゃいます。


モモイロインコ

身体の美しいピンク色と大きな冠羽、翼と尾羽のグレーが特徴の、オウムの仲間です。温和な性格で甘えん坊、好奇心旺盛でおしゃべりも上手、環境適応力も高いオールマイティかわいんこです。人によく懐き、よく遊ぶのでたっぷり時間をとってあげましょう。
●体長は約35~40cm、体重は約350~400gくらい
●成長度や個体差にもよりますが、一般的に目の虹彩はオスが黒、メスが赤茶色です



ボウシインコ

ずんぐりした体形の中型より大きめなインコで、鮮やかな緑色の羽と帽子を被っているような頭頂部の色が特徴。人懐っこくとても賢い、明るく自由気ままな、フリーダムかわいんこです。言葉を覚える能力にも優れ、声マネが得意、おっとその音量にはご注意を。
●体長は25~45cm、体重は250~650gくらい(種類によります)
●ボウシインコは総称で、身体の特徴によって、アオボウシインコ、キボウシインコ、キエリボウシインコ、オオキボウシインコやその亜種などに分類されます。



タイハクオウム

ちょっとおっとり系で穏やか、全身真っ白なずんぐり大型のオウムです。飼い主とのコミュニケーションが大好きで、甘えちゃうときの呼び鳴きは想像以上。とても賢い、スキンシップ沼かわいんこ・・いや、かわおうむです。特大の冠羽を目一杯広げていたら、それは寂しくて怒ったからかも。
●体長は45~55cm、体重は450~650gくらい
●大きな冠羽が傘のように広がることから、別名“アンブレラ(傘)コッカトゥ(Cockatoo:オウム)”とも呼ばれています。



キバタン

純白の大きな身体に黄色い大きな冠羽が特徴。記憶力や表現力が抜群で、リズミカルに踊っちゃう子も多く、飼い主と一緒に遊ぶことが大好きな、好奇心メガ盛りかわいおうむです。とてもよく懐く反面、寂しい想いをしたら、それはそれは大きな合唱が始まります・・
●体長は45~55cm、体重は750~850gくらい
●キバタンには、オーストラリアキバタン・ホクゴウキバタン・アオメキバタン・アルーキバタンなどが存在します。



オオバタン

全身がうっすらサーモンピンクで、冠羽の後ろに朱色がさすのが特徴。陽気で愛嬌満点、穏やかな一面を持ちつつ、ものすごい雄たけびと力強さを備えており、インコ・オウム界では無敵のかまってちゃんかわいおうむです。飼い主さんは、ひとり占めされること間違いなしです。
●体長は40~50cm、体重は750~900gくらい
●漢字で大巴旦(おおばたん)と書きますが、オウムのことを巴旦(ばたん)と呼ぶのは、江戸時代に輸入されたオウムの多くがスマトラ島のパダンやジャワ島のバンタムから出荷されたことに由来すると考えられています。



クルマサカオウム

「世界一美しいオウム」と言われるその姿は、神々しい淡いピンク色の体色に加え、美しく鮮やかなその冠羽が由来です。誰もが目を奪われるその姿は、まさにうっとりかわいおうむです。比較的繊細で飼い主に依存する傾向や、その寂しがり屋ぶりはむしろ魅力のひとつです。
●体長は38~40cm、体重は350~450gくらい
●鳴き声は他のオウムと比べて甲高く、日の出・日没の時間帯に叫ぶ習性があります。



文鳥(友情参加)

丸い体とつぶらな瞳、ピンクのクチバシが特徴です。インドネシア原産で日本では江戸時代から愛玩鳥として親しまれてきました。
人によく懐き、飼い主の感情を理解するとも言われるため、たまにツンデレなのも許せちゃいます。ぴょんぴょん活発に動き回る姿は、本当にかわぶんちょ。
●体長は約14~15cm、体重は約23~28gくらい
●ノーマル文鳥、白文鳥、桜文鳥、シナモン文鳥、シルバー文鳥などの種類があります



【補足】
絶滅が危惧されワシントン条約(CITES)附属書Ⅰに指定された種類は、国家間の取引が著しく制限されており飼育時は国内繁殖登録が必須です。ここではコンゴウインコやヨウム、ボウシインコ、オオバタンなどが含まれます。詳しくは経済産業省や環境省等の最新情報をご確認ください。
【最後に】
インコたちの魅力が少しでお伝えできていれば幸いです!
なお、当記事は十分内容を精査しておりますが、あくまで独自調査につき内容の齟齬や経年変化などが否定できないことをご了承くださいませ。また、認識の齟齬や不一致などを含め当記事の情報を保証することはできませんので何卒ご理解くださいませ。
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